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牛すじカレーのレシピ|圧力鍋で簡単トロトロ

「牛すじをカレーに入れてみたけれど、硬さが残ってしまった」「普通のカレーと同じ作り方でいいのか分からない」——牛すじカレーは、すじの下処理と煮込みの工程が通常のカレーと異なります。普通の肉なら加圧2〜5分で火が通るところ、牛すじは10〜15分の加圧が必要です。

本記事では、牛すじ300gで5皿分を仕上げる圧力鍋のレシピを軸に、普通鍋で約2時間煮込む方法、ルーを入れるタイミング、ゆで汁の活用法までを整理しました。農林水産省近畿農政局の注意喚起や日本調理科学会(JMI)の知見を交え、精肉の現場で行われている下処理の手順に沿って解説します。

目次

牛すじカレーが普通のカレーと違う点

牛すじカレーは、普段作っているカレーと同じ感覚で進めてしまうと、仕上がりに大きな差が出てしまう料理です。スーパーで牛すじを手に取り、「圧力鍋なら短時間でトロトロにできるのでは」と考えている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、牛すじカレーには「下処理」と「加圧時間の長さ」という2つの前提があります。この2つを押さえれば、あとは通常のカレー作りの延長で進められます。ここでは、ハウス食品やキッコーマンなどの公式レシピをもとに、牛すじカレー作りの全体像を整理していきます。

下処理が必須の理由

牛すじは、ほかのカレー用の肉と違い、最初にゆでこぼす「下処理」が必須です。牛すじには独特のにおいや余分な脂が含まれているため、この処理をせずにそのまま調理すると、カレーの風味を損なう原因になります。

下処理の基本は、水から入れて沸騰後約1分ゆで、湯を捨てて流水で洗うという流れです。ハウス食品の公式ページでもこの方法が紹介されており、よりしっかり処理したい場合は2回繰り返す方法も案内されています。基本は1回で十分ですが、気になる方は2回行うとよりすっきりした味わいになります。

圧力鍋で調理する場合、途中でアクを取り除くことが難しいため、事前の下処理でアクやにおいの元を取り除いておくことが特に重要です。下処理の詳しい手順や、なぜ臭みが発生するのかという点については、牛すじの下処理の記事で詳しく解説しています。そちらもあわせてご確認ください。

煮込み時間の考え方

牛すじは、通常の牛肉や豚肉とは食感の性質が大きく異なります。牛すじの主成分はコラーゲンを含む結合組織で、これを熱で溶かしてゼラチンに変えるまで加熱する必要があります。

圧力鍋の場合、普通の肉であれば加圧2〜5分程度で火が通りますが、牛すじは10〜15分の加圧が必要です。普通鍋で作る場合は、沸騰後ごく弱火で約2時間が目安になります。この時間差が、牛すじカレーと普通のカレーの作り方の大きな違いです。

「圧力鍋があるから時短できる」と思って加圧時間を短くしてしまうと、牛すじが硬いまま残ってしまいます。逆に加圧しすぎると、肉が溶けてなくなってしまうこともあるため、時間設定はレシピ通りに行うことが大切です。

圧力鍋の牛すじカレーレシピ(5皿分)

ここからは、圧力鍋を使った牛すじカレーの具体的なレシピを紹介します。ハウス食品の公式レシピをベースに、家庭で作りやすい分量に調整した内容です。

材料と分量

5皿分の材料は以下のとおりです。カレールーの箱に記載されている標準的な分量を参考にしています。

材料 分量 備考
牛すじ 300g 少なめに感じる場合は500gまで増量可
玉ねぎ 中1.5個(約300g) 薄切りまたはくし形に切る
水 450〜500ml 圧力鍋は蒸発が少ないため少なめでOK
カレールー 1箱 お好みの辛さで

牛すじは300gで5皿分を作れますが、肉の存在感をしっかり楽しみたい場合は500gまで増やしても問題ありません。その場合は加圧時間を少し長めに設定すると、よりやわらかく仕上がります。

作り方の手順

圧力鍋を使った牛すじカレーの手順は以下のとおりです。ポイントは、野菜と一緒に加圧せず、最初に牛すじだけを加圧するという点です。

01
牛すじは下処理をして、食べやすい大きさに切っておく
02
圧力鍋に牛すじと水450〜500mlを入れる
03
蓋をして加圧し、10〜15分加圧したら火を止めて自然減圧する
04
牛すじが硬ければ、追加で5〜10分加圧する
05
玉ねぎを加え、再び加圧する場合は10〜15分加圧する
06
減圧が完了したら火を止め、カレールーを溶かし入れる
07
弱火で約10分煮込んで完成

野菜を入れて再加圧するかどうかは、お使いの圧力鍋のタイプやお好みで調整してください。玉ねぎは加圧しなくても、ルーを溶かして煮込む過程で十分やわらかくなります。

加圧時間の目安と機種差

圧力鍋の加圧時間は、レシピによって多少の差があります。以下の表は、各メーカーやレシピサイトでの実績をまとめたものです。

出典 加圧時間 分量 特徴
ハウス食品公式 10〜15分 牛すじ300g 牛すじのみ加圧→野菜は後から
クックパッド人気レシピ 15分 牛すじ700g 多めの分量でも15分でOK
クラシル 20分 — やわらかさ重視の設定
キッコーマン公式 30分 — 野菜とまとめて1回加圧するタイプ

このように、同じ圧力鍋でもレシピによって加圧時間は10〜30分まで幅があります。これは、お使いの圧力鍋のメーカーや機種、肉の量によって適切な時間が変わるためです。最初は10〜15分から始めて、硬さを確認しながら追加加圧するのが失敗の少ない方法です。

また、圧力鍋の種類によっては水の量の目安が異なります。4皿分で350〜400mlを目安にするレシピもありますので、お使いの圧力鍋の説明書を優先して確認してください。

圧力鍋カレーで気をつけたい3つのこと
  • カレールーは必ず「加圧後」に入れる(加圧前に入れると焦げ付き・蒸気口や弁の詰まりの原因)
  • ルーのとろみ成分が蒸気口を詰まらせる(加圧前にルーを入れると吹きこぼれや故障のリスク)
  • 加圧が終わって減圧してから、ルーを溶かし入れる(ひと煮立ちさせて完成)

牛すじカレーのルー投入タイミング

牛すじカレーに限らず、圧力鍋でカレーを作る際に最も注意したいのが、ルーを入れるタイミングです。結論から言うと、カレールーは加圧後に必ず入れてください。ここには明確な理由があります。

牛すじカレー(圧力鍋仕上げ)

加圧前にルーを入れるとどうなるか

カレールーには小麦粉や油脂が含まれているため、加圧前にルーを入れてしまうと、以下のようなトラブルが発生する可能性があります。

  • ルーの成分が加圧中に焦げ付き、圧力鍋の底にこびりつく
  • ルーのとろみ成分が蒸気口や弁を詰まらせる
  • 蒸気が抜けにくくなり、圧力鍋が破裂する危険性がある

ハウス食品の公式サイトでも、圧力鍋でカレーを作る際は「加圧前にルーを入れると爆発の危険性がある」と明記されています。ルーに含まれるとろみ成分が加圧中の蒸気と一緒に沸騰し、蒸気口を塞いでしまうことが原因です。

また、ルーを加圧前に入れると、加圧中にルーの風味が飛んでしまうという問題もあります。せっかくのカレーの香りやコクが損なわれるため、味の面でも加圧後に入れるのが正解です。

ルーの溶かし方

カレールーを加圧後に入れる際の手順は以下のとおりです。

01
加圧が完了し、自然減圧が終わったら火を止める
02
鍋の中の具材を軽く混ぜ、ルーを割り入れる
03
ルーが完全に溶けるまでゆっくりとかき混ぜる
04
ルーが溶けたら弱火で約10分煮込む

ルーを入れるときは必ず火を止めた状態で行ってください。沸騰した状態でルーを入れると、ルーがダマになりやすく、鍋底で焦げ付く原因にもなります。火を止めてルーを溶かし、その後弱火で煮込むという順番が、なめらかで焦げ付かない仕上がりへの近道です。

普通鍋の牛すじカレーの作り方

圧力鍋を持っていない方や、じっくり時間をかけて作りたい方のために、普通鍋での作り方も紹介します。普通鍋の場合、時間はかかりますが、コクのある仕上がりになります。

約2時間のじっくりコース

普通鍋で牛すじカレーを作る場合、沸騰後ごく弱火で約2時間煮込むのが目安です。ハウス食品の公式レシピでは1.5〜2時間、S&B食品や白ごはん.comでも約2時間と案内されています。

やわらかさの目安は、菜箸がスッと通るくらいになったらOKです。菜箸を牛すじに刺してみて、抵抗なく通ればやわらかく仕上がっています。

出典 煮込み時間 やわらかさの目安
ハウス食品 1.5〜2時間 菜箸が通る程度
S&B食品 約2時間 菜箸が通る程度
白ごはん.com 約2時間 菜箸が通る程度

普通鍋の場合、途中で水分が減ってきたらお湯を足すなどして調整してください。火加減は沸騰後ごく弱火が基本です。強火のまま煮続けると、肉は硬くなるだけでなく、スープが濁ってしまいます。

普通鍋での時間配分

普通鍋で牛すじカレーを作る場合の時間配分のポイントは、以下のとおりです。

  • 最初に下処理した牛すじを鍋に入れ、約2時間弱火で煮込む
  • 牛すじがやわらかくなったら、野菜を加えてさらに煮込む
  • 野菜に火が通ったら火を止め、カレールーを溶かす
  • 再度弱火で約10分煮込んで完成

普通鍋の場合も、カレールーを入れるタイミングは最後です。牛すじをしっかり煮込んでから野菜を入れ、ルーは火を止めてから溶かすという流れを守ってください。煮込み全体の詳しいコツや火加減の調整方法については、牛すじ煮込みのレシピの記事で詳しく解説しています。

捨てる湯(最初のゆでこぼし)
  • 最初のゆでこぼしの湯は、アクや臭み成分、余分な脂を含む
  • カレーには使わず、捨てる(臭みの原因になる)
使える湯(下処理後・煮込みの湯)
  • 下処理後の煮込みで出た湯は、うま味を含む
  • カレーのスープとして活用すると、コクが増す

牛すじカレーのゆで汁活用法

牛すじの下処理では、湯を捨てて流水で洗う工程があります。しかし、すべてのゆで汁が不要というわけではありません。捨てる湯と使える湯を区別することで、牛すじのうまみを余すところなく活用できます。

最初のゆでこぼしの湯は捨てる

下処理の最初のゆでこぼしで出た湯は、牛すじのアクやにおいの元が溶け出しています。この最初の湯は必ず捨ててください。捨てずに使ってしまうと、せっかくの下処理の意味がなくなってしまいます。

下処理の基本は、水から入れて沸騰後約1分ゆで、湯を捨てて流水で洗います。これを2回繰り返すとよりしっかりとした処理になりますが、基本は1回で十分です。下処理の詳しい手順については、牛すじの下処理の記事を参照してください。

2回目以降のゆで汁はカレーのスープに

下処理を終えた牛すじを、改めてゆでたときのゆで汁には、牛すじのうまみがしっかりと溶け出しています。この2回目以降のゆで汁は、捨てずにカレーのスープとして活用するのがおすすめです。

白ごはん.comのレシピでは、生牛すじ500〜600g(ゆで後約400g)に対して、ゆで汁600mlと水200mlを組み合わせてカレーを作っています。ゆで汁を全量スープ代わりに使うことで、牛すじのコクがそのままカレーに移り、深い味わいになります。

また、牛すじをゆでたときに浮いてくる脂は、すくい取って炒め油の代わりに使うこともできます。玉ねぎを炒める際にこの牛脂を使うと、カレー全体に牛すじの風味が広がります。牛すじはゆでると2〜3割軽くなることも覚えておきましょう。500gの生牛すじでも、ゆでると約400gになるという計算です。

牛すじカレーの隠し味

カレーにはさまざまな隠し味の定番があります。牛すじカレーにも隠し味を加えたくなる方も多いでしょう。ここでは、実際に人気のある隠し味と、その本当の効果について整理します。

定番の隠し味

カレーの隠し味として最も定番なのは、ウスターソースです。macaroniの読者投票でも1位に選ばれており、ウスターソースを加えると、カレーのコクと深みが増します。

チョコレートもよく知られた隠し味ですが、量には注意が必要です。市販のカレールー1箱に対して、チョコレートは1〜2かけまでにしてください。これ以上入れると、チョコレートの甘みや風味が前面に出てしまい、カレーの味を損なう原因になります。

隠し味を加えるタイミングは、ルーを溶かして煮込む際がおすすめです。最初から入れるのではなく、味見をしながら少量ずつ加えると失敗がありません。

市販ルーに既に入っている隠し味

「コーヒーを入れるとコクが出る」「カカオを入れると深みが出る」といった情報を見かけることがあります。しかし、実はこれらの材料は、すでに市販のカレールーの原材料に含まれていることがほとんどです。

市販ルーの例 原材料に含まれるもの
こくまろ 粉末コーヒー
プレミアム熟カレー カカオマス
スパイスプレミアム ココアパウダー

このように、コーヒーやカカオ、ココアといった材料は、カレールーのメーカーがすでに配合しており、ルーの原材料表示に記載されています。つまり、追加で入れたとしても、それは「隠し味」というよりは「味の改造」に近い行為です。

それでも試してみたい場合は、ごく微量に留めてください。コーヒーやカカオもごく少量、ココアも同様にほんの少しだけ加えるのがおすすめです。入れすぎると苦味や渋みが勝ってしまい、せっかくの牛すじカレーの味わいを損なうことになります。

牛すじカレーの「とろみの秘密」
  • 牛すじのコラーゲンがゼラチン化する(約65℃で収縮し、75〜85℃の湿熱でゼラチン化=とろみに)
  • ルーのとろみ+ゼラチンのダブルで、普通のカレーとひと味違う
  • しっかり煮込むほど、とろみと深いコクが生まれる

牛すじカレーのとろみの秘密

牛すじカレーは、普通のカレーとはひと味違う「とろみ」があります。このとろみには、牛すじに含まれるコラーゲンが深く関係しています。

コラーゲンがゼラチンになる温度

日本調理科学会(JMI)の知見によると、牛すじに含まれるコラーゲンは約65℃で収縮し、75〜85℃の湿熱環境でゼラチン化します。つまり、牛すじをしっかり煮込むことで、コラーゲンがゼラチンに変わり、独特のとろみが生まれるのです。

このゼラチン化が進むと、牛すじ自体がやわらかくなると同時に、煮汁にもとろみがつきます。カレールー本来のとろみに加えて、牛すじ由来のゼラチンのとろみが重なることで、牛すじカレー特有の濃厚な口当たりが生まれます。

圧力鍋で10〜15分加圧すると、このゼラチン化が効率的に進みます。普通鍋で約2時間煮込む場合も同じ原理です。温度と時間をしっかり確保することが、とろみのある仕上がりへの鍵です。

翌日おいしい理由

カレーは翌日になるとおいしくなるといわれますが、牛すじカレーは特にその傾向が強くなります。その理由は、牛すじ由来のゼラチンにあります。

カレーを冷蔵庫で冷やすと、ゼラチンが固まって煮こごり状になります。これを再加熱すると、ゼラチンが再び溶けて、ルーにとろみが加わります。さらに、時間が経つことでスパイスやうまみ成分がなじみ、味に深みが出るのです。

ただし、美容効果を期待して牛すじを食べるというのは考えすぎかもしれません。ゼラチンはたんぱく質の一種ですが、食べたからといって直接肌や関節に作用するわけではありません。あくまで料理のおいしさとして楽しむのが正しい付き合い方です。

牛すじカレーの失敗と対策

牛すじカレー作りでよくある失敗には、いくつかのパターンがあります。ここでは、失敗の原因と対策を診断表にまとめました。

失敗の原因と対策の診断表

失敗の症状 考えられる原因 対策
鍋底が焦げ付く ルーを加圧前に入れた/強火で煮込んだ ルーは加圧後に火を止めてから入れる/弱火で煮込む
とろみがゆるい 煮込み時間が足りない/水分が多すぎる 弱火で煮込んで水分を飛ばす/ルーを追加で溶かす
油っぽい 牛すじの脂が多く出た ゆで汁の表面の脂を取る/仕上げに脂をすくい取る
ルーが溶けない 沸騰した状態でルーを入れた/火が強すぎる 火を止めてからルーを入れる/ダマはお玉でつぶす
牛すじが硬い 加圧時間・煮込み時間が足りない 圧力鍋なら5〜10分追加加圧/普通鍋なら追加で煮込む

牛すじカレーの失敗で最も多いのは、加圧時間や煮込み時間の不足による「牛すじが硬い」という問題です。圧力鍋の場合、最初の10〜15分でやわらかくならない場合は、5〜10分の追加加圧で対応できます。

焦げ付きが発生した場合は、無理にこそげ取らず、焦げ付いていない部分だけを別の鍋に移して調理を続けるのが安全です。焦げた部分を混ぜ込むと、カレー全体に焦げ臭さが移ってしまいます。

油っぽさの調整

牛すじは脂が多い部位のため、カレーが油っぽくなってしまうことがあります。油っぽさが気になる場合は、以下の方法で調整してください。

  • 下処理の段階で、ゆで汁の表面に浮いた脂をしっかり取り除く
  • 牛すじを煮込んだ後、スープの表面の脂をすくい取る
  • 仕上げにルーを入れる前に、スープの脂をオタマですくう

圧力鍋で調理する場合は、加圧後にスープの表面に脂が浮いてきます。ここで脂を取り除いてからルーを入れると、すっきりとした味わいの牛すじカレーになります。逆に、コクを重視したい場合は脂を取りすぎないほうが、濃厚な味わいを楽しめます。

また、牛すじ以外のカレー向き部位について知りたい方は、カレーに合う肉の記事で詳しく解説しています。牛すじ以外にもカレーに向く部位はいくつかありますので、あわせてご覧ください。

牛すじカレーの完成

牛すじカレーの保存とリメイク

牛すじカレーは作りごたえがある料理なので、多めに作って保存したいと考える方も多いでしょう。ここでは、安全な保存方法と、余ったカレーの活用方法を紹介します。

ウェルシュ菌に注意した保存

カレーは「ウェルシュ菌」による食中毒に注意が必要な料理です。農林水産省近畿農政局の注意喚起にもあるように、カレーを保存する際は以下のポイントを守ってください。

  • 作り終わったら小分けにして急速に冷却する
  • 冷蔵庫で保存する場合は、2〜3日以内に食べきる
  • 冷凍する場合は、小分けにして保存する
  • 再加熱するときは、よくかき混ぜて中心部を75℃以上で1分以上加熱する

ウェルシュ菌は加熱しても芽胞が残るため、ゆっくり冷めるときに増殖しやすいという特徴があります。作ったカレーを鍋ごと室温で放置するのは避け、すぐに小分けして冷蔵庫や冷凍庫に入れましょう。

ゆで済みの牛すじを冷凍ストックしておく場合は、1〜2か月を目安に使い切るのがおすすめです。使いたいときに解凍してそのままカレーに使えるので、忙しい日の時短にも役立ちます。

カレーうどんなどのリメイク

残った牛すじカレーは、カレーうどんにリメイクするのがおすすめです。ハウス食品の公式レシピでは、1人分のカレーうどんを以下の分量で作っています。

材料 分量(1人分)
残りカレー 150ml
ゆでうどん 1袋
めんつゆ 適量
水 適量

作り方は簡単で、鍋に残りカレーと水を入れてのばし、めんつゆで味を調えてから、ゆでうどんを加えて温めるだけです。牛すじカレーのとろみがうどんによく絡み、濃厚なカレーうどんに仕上がります。

ほかにも、カレーをグラタンソース代わりに使ったり、オムレツの上にかけたりするアレンジも可能です。牛すじカレーはゼラチンのとろみがあるため、ソースとして使うと具材によく絡みます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 圧力鍋での加圧時間は何分ですか?
A. 牛すじのみを加圧する場合は10〜15分が目安です。加圧後に硬さを確認し、硬ければ5〜10分追加してください。お使いの圧力鍋の機種によって適切な時間は変わるため、説明書を優先して確認しましょう。

Q2. カレールーはいつ入れるべきですか?
A. 必ず加圧完了後に火を止めてから入れてください。加圧前にルーを入れると、焦げ付きや蒸気口の詰まりの原因になり、圧力鍋が破裂する危険性もあります。ハウス食品の公式サイトでも注意喚起されています。

Q3. 牛すじの下処理は必ず必要ですか?
A. 必要です。牛すじには独特のにおいや余分な脂が含まれるため、水から沸騰後約1分ゆでて湯を捨て、流水で洗う下処理を行ってください。圧力鍋はアク取りができないため、事前の下処理が特に重要です。詳しい手順は牛すじの下処理の記事をご覧ください。

Q4. おすすめの隠し味はありますか?
A. 定番はウスターソースです。macaroniの読者投票でも1位に選ばれています。チョコレートを入れる場合はルー1箱に1〜2かけまでにしてください。コーヒーやカカオは市販ルーに既に含まれているため、追加する場合はごく微量に留めましょう。

Q5. 普通の鍋ではどれくらい煮込めばいいですか?
A. 沸騰後ごく弱火で約2時間が目安です。ハウス食品の公式レシピでは1.5〜2時間と案内されています。菜箸がスッと通るくらいのやわらかさになればOKです。

Q6. 保存やリメイクはできますか?
A. できます。小分けにして急速冷却し、冷蔵または冷凍保存してください。再加熱する際はよくかき混ぜて中心部を75℃以上で1分以上加熱します。リメイクとしては、残りカレー150mlでカレーうどん1人分を作る方法がハウス食品の公式レシピにあります。

まとめ

牛すじカレーを圧力鍋で作る際の要点を、最後にチェックリストとしてまとめました。作り始める前に確認してください。

牛すじカレーのチェックリスト

工程 ポイント 時間の目安
下処理 水から沸騰後約1分ゆでて、湯を捨て流水で洗う 約5分
牛すじの加圧 牛すじのみを水と一緒に加圧する 10〜15分
硬さの確認 菜箸が通るか確認し、硬ければ追加加圧 5〜10分
野菜を加える 玉ねぎを加えて再加圧する場合は10〜15分 10〜15分
ルーを入れる 火を止めてからルーを溶かす —
煮込み 弱火で約10分煮込む 約10分

牛すじカレー作りの最大のポイントは、「牛すじをしっかり加圧してから、ルーは加圧後に入れる」という2点です。この流れを守れば、市販のカレールーを使っても、お店のようなトロトロの牛すじカレーが家庭で作れます。

牛すじカレーは、普通のカレーと比べると手間はかかりますが、その分だけ牛すじ由来のゼラチンがルーにとろみを加え、濃厚な味わいを楽しめます。翌日にはさらに味がなじんでおいしくなるのも、牛すじカレーの魅力です。

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