焼肉店のメニューを見ると、カルビ・ロース・ハラミ・タン。どれもおいしそうだけれど、実際に何がどう違うのか分からない。久しぶりの焼肉で、はずさない注文をしたい。そんな声は、スーパーの精肉売場でもよく聞く話です。焼肉でおすすめの部位は、結局どれなのでしょう。
この記事では、2026年8月の最新調査(全国500人対象)と2025年11月の大規模調査(9,424人対象)のデータ、さらに農林水産省などの公的資料を照合し、人気ランキングと部位の特徴・組み合わせを網羅的に整理しました。ランキングはあくまで目安です。最後は自分の好みの軸で選ぶのが一番です。
焼肉の人気部位ランキングと調査の実態
「焼肉の人気部位」で調べると、1位がカルビの記事もあればタンの記事もあります。どちらが正しいのか。結論から言えば、どちらも正しく、調査の聞き方で順位が変わるのです。まずは最新の調査4本を並べて、その実態を見てみましょう。
調査結果を見比べるときは、2つの点に注目すると読みやすくなります。1つ目は「単数回答か複数回答か」です。好きな部位をすべて選べる複数回答は票が分散しやすく、単数回答は「いちばん」がはっきり出ます。2つ目は回答者数です。今回の調査はどれも参考値として、自分の好みの軸と照らし合わせて使うのがおすすめです。

最新調査4本の上位比較
| 調査(実施時期) | 対象と人数 | 聞き方 | 1位 | 2位 | 3位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小川畜産食品の調査(2026年8月) | 全国20〜60代・500人 | 「一番好きな部位」(単数回答) | カルビ32.8% | ハラミ19.6% | タン16.8% |
| メディアシークの調査(2025年11月) | 全国・9,424人 | 複数回答 | カルビ20.2% | ハラミ(サガリ)16.1% | タン15.6% |
| All Aboutの調査(2025年11月) | 全国20〜70代・250人 | 「好きな部位」(単数回答) | タン139票 | ハラミ81票 | ― |
| みんなのランキング(2026年3月時点) | ネット投票・4,372票 | 任意投票 | タン | ハラミ | カルビ |
どの調査でも上位4つ(カルビ・ハラミ・タン・ロース)は変わりません。ただし、みんなのランキングは任意投票サイトのため、母集団に偏りがある投票サイトです。参考程度に留めておくのがよいでしょう。
1位がカルビとタンに分かれる理由
1位がカルビとタンに分かれる理由は、主に3つの要因があります。
- 設問の違い:「一番好きな部位」と「最初に食べる部位」では答えが異なる
- 年代の違い:20代と40代以上では人気の部位が変わる
- 回答者の構成:男女比や年齢構成によって順位が動く
小川畜産食品の調査では、「最初に食べる部位」はタン34.4%が1位(カルビ22.2%)でした。同じ調査でも「一番好きな部位」ではカルビ32.8%が1位です。さらに20代限定ではタン21.0%が1位(カルビ20.0%が2位)という結果になっています。All Aboutの調査は回答者が女性170人・男性77人で、タン139票が1位でした。焼肉のおすすめ部位は1つに決まらず、聞き方や年代で変わる。だからこそ、自分の好みの軸で選ぶのが正解です。
焼肉の部位とメニュー名の正体
焼肉店のメニュー名は「おいしさ」で呼ばれることが多く、実際の部位(どこから取れたか)とずれることがあります。正体を知ると注文の失敗が減ります。ここでは公的な分類をもとに、メニュー名と部位の関係を整理します。
公的な分類と焼肉店の呼び名
牛肉の部位には公的な整理が2種類あります。農林水産省の「食肉小売品質基準」では11部位に分類され、JMGA(日本食肉格付協会)の牛部分肉取引規格では13区分(ネック・かた・かたロース・かたばら・ヒレ・リブロース・サーロイン・ともばら・うちもも・しんたま・らんいち・そともも・すね)に分けられます。ハラミ・タンなどはこの13区分に含まれず、副生物として扱われます。
カルビを例に挙げると、農林水産省の解説では「韓国語で『カルビ』といえば『バラ』のこと。うまみの濃いバラが多く使われている」とあります。焼肉店ではタテバラ・中落ち(ゲタカルビ)・三角バラなどの細分で提供されることが多い部位です。ハラミとタンは正肉の13区分に入らない副生物です。ハラミは横隔膜で、農林水産省は「赤身肉に見えるが、内臓である」と解説しています。メニュー名と部位の対応は次のとおりです。
牛肉の正肉の全体像と各部位の解説は「牛肉の部位一覧」の記事にまとめています。あわせてご覧ください。
ロースとカルビが店で変わる理由
ロースは背中の筋肉の総称です(農林水産省)。かたロース・リブロース・サーロインに細分化され、店の「特選ロース」が指す範囲は店ごとに違います。焼肉店は「上」「特選」などのグレード名と組み合わせてメニュー化するため、同じ名前でも脂の入り方が異なるのです。値段だけでなく「脂が多いか少ないか」を店員に聞くのがコツです。
また、インサイドスカートという部位があります。「食感はハラミに似ていると言われるが、れっきとしたバラ肉の赤身」と農林水産省が解説しており、インサイドスカートはハラミの別名ではありません。メニュー名で惑わされないようにしたいところです。
スーパーの精肉売場では、「焼肉用」と表示されたパックが年中並んでいます。売場の定番はカルビとロースの組み合わせですが、最近はハラミやミスジなど部位名入りの「焼肉用」も増えてきました。焼肉店で気に入った部位があれば、売場で「焼肉用 ミスジ」のような表示を探してみてください。部位名のない「焼き肉用(切り落とし)」は数種類の部位が混ざっていることが多く、これはこれでお得な一品です。焼肉は「これだ」と思える部位を見つけると、何倍もおいしくなります。
焼肉でおすすめの部位
どの調査でも上位に入る定番4つ(カルビ・ハラミ・タン・ロース)。それぞれ「どこ・どんな味・どう焼く」を整理します。
カルビ
カルビはバラ肉で、脂の甘みが濃厚です。小川畜産食品の調査では「ごはんに一番合う部位」はカルビ48.6%が1位(ハラミ14.4%が2位)という結果が出ています。ごはんとの相性を重視するならカルビが最有力です。焼くときは脂の炎に注意しましょう。タレとの相性が抜群で、にんにくやごま油を使った濃いめのタレがよく合います。どちらを選ぶか迷ったときは「カルビとロースの違い」の記事が参考になります。
カルビは店によって「タテバラ」「中落ち(ゲタカルビ)」「三角バラ」など、バラ肉の細かい部分に分けて提供されることもあります。どれも脂の甘みが特徴ですが、脂の入り方や食感は少しずつ違います。メニューに並んでいたら、食べ比べてみるのも焼肉の楽しみ方のひとつです。
ハラミ
ハラミは横隔膜の腹側にあります。赤身らしい味わいと柔らかさを両立した部位で、ほぼ全ての調査で2位前後を確保しています。小川畜産食品の調査では「一番好きな部位」で19.6%が2位、メディアシークの調査でも16.1%が2位です。塩でもタレでも楽しめる汎用性の高さが魅力です。どこにあるか・味の特徴の詳細は「ハラミの部位の解説」にまとめています。ホルモンとしての位置づけについては「ホルモンの部位一覧」をご確認ください。
牛タン
牛タンは舌のことで、農林水産省は「脂肪が多く、濃厚な味わいで人気。タウリンを豊富に含む」と紹介しています。小川畜産食品の調査では「最初に食べる部位」の1位がタン34.4%という結果です。最初の一皿にタンを選ぶ人が3人に1人以上いる計算になります。塩とレモンでさっぱりといただくのが定番です。20代では人気1位(21.0%)という調査もあり、若い世代からの支持も厚い部位です。
ロース
ロースは背中の筋肉の総称です。赤身のうま味と脂のバランスが取れた部位で、霜降りの入り方で味わいが変わります。焼きすぎると硬くなるので注意が必要です。中火でじっくり、片面ずつ焼くのがおすすめです。タレでも塩でも楽しめますが、霜降りの多いロースは塩で脂の甘みを味わうのもよいでしょう。
| 部位 | 正体(どこ) | 味の特徴 | 焼き方のコツ | おすすめの味つけ |
|---|---|---|---|---|
| カルビ | バラ(腹側) | 脂の甘み・濃厚 | 強火〜中火・脂の炎に注意 | タレ |
| ロース | 背中の筋肉(総称) | うま味と脂のバランス | 中火・焼きすぎ注意 | タレ・塩どちらも |
| ハラミ | 横隔膜(副生物) | 赤身らしさ+柔らかさ | 火の通りが早い・返しは少なめ | 塩・タレどちらも |
| 牛タン | 舌(副生物) | 濃厚・独特の歯ごたえ | 薄切りは高温でさっと | 塩+レモン |
一皿の量や焼き方は店によって異なります。初めての店では、まず定番4つを1皿ずつ頼んでみるのがおすすめです。
焼肉の赤身と希少部位の特徴
定番に慣れたら試したいのが赤身・希少部位です。「本日の希少部位」として出す店も多く、メニューに並ぶと気になる存在です。ここでは代表的な部位の特徴を紹介します。
ミスジ・ザブトン・イチボ
ミスジは肩甲骨の内側の肩肉で、1頭から約3kgしか取れない希少部位です(農林水産省)。霜降りが入りやすくとろけるような食感が特徴で、焼きすぎると台無しになるため注意が必要です。ザブトンは肩ロース周辺の希少部位で、霜降りが濃厚です。イチボは「もも肉でありながらサーロインに味わいが似ており『もも肉のロース』とも呼ばれる」と農林水産省が解説しています。サーロインに似た甘みのある脂が特徴です。これらは塩とわさびで脂の甘みを味わう楽しみ方があります。なお、希少部位名は店によって指す範囲が異なる場合があります。
希少部位は1頭からの取れる量が少ないため、メニューにあっても「本日分が終わり次第、品切れ」ということがあります。気になる部位があったら、最初の注文のときに店員さんへ確認しておくのがおすすめです。
ヒレ・ランプ・シンシン
ヒレは牛肉の中で最も脂肪が少ない赤身です。柔らかさが最大の特徴で、牛肉のなかでも特にやわらかい部位です。ランプ・シンシンは、もも肉のなかでもやわらかい赤身です。赤身好き・あっさり志向の方に向いています。赤身系は焼きすぎ厳禁です。強火で焼くと硬くなるため、中火で短時間焼くのがポイントです。塩がおすすめです。
| 部位 | 正体(どこ) | 特徴 | おすすめの味つけ |
|---|---|---|---|
| ミスジ | 肩甲骨の内側 | 1頭から約3kg・霜降りがとろける | 塩+わさび |
| ザブトン | 肩ロース周辺 | 霜降りが濃厚 | 塩+わさび |
| イチボ | もも肉の一部 | サーロインに似た甘み | 塩+わさび |
| ヒレ | 背中の内側 | 最も脂肪が少ない赤身・柔らかい | 塩 |
| ランプ | もも肉の外側 | 赤身のうま味がしっかり | 塩 |
| シンシン | もも肉の内側 | 柔らかい赤身・あっさり | 塩 |
焼肉のホルモン人気と焼き方の基本
焼肉の楽しみのもう1本柱がホルモンです。ホルモンは牛の副生物の俗称で、タンやハラミも広い意味ではこの仲間です(農林水産省)。定番の部位と焼き方の基本を押さえておきましょう。
人気の定番ホルモンと特徴
定番人気はシマチョウ(大腸)・ミノ(第一胃)などです。牛には4つの胃があり、ミノ(第一胃)・ハチノス(第二胃)・センマイ(第三胃)・ギアラ(第四胃・別名アカセンマイ)と呼ばれます。小腸は地域で呼び名が違い、関西では「裂かないもの=マルチョウ」「裂いたもの=コテッチャン」と呼ばれます(農林水産省)。ミノは肉厚な「上ミノ」や「ミノサンド」という呼び方で提供されることもあります。厚みがあるぶん中まで火が通るのに時間がかかるので、ほかの部位より先に網へ乗せておくのがコツです。
ハツ(心臓)・レバー(肝臓)も人気です。レバーは生食が禁止されているため、必ず中心部まで加熱してください。部位の詳細は「ホルモンの部位一覧」にまとめています。
ホルモンの焼き方の基本
ホルモンは脂が多いので、強火の網では炎が上がりやすいです。温度を少し落としてじっくり火を通すのが基本です。切り方で火の通りが変わるため、厚切りのものは時間をかけて中まで熱を通しましょう。炎が上がったら肉を避けて収まるのを待つと、焦げ付きを防げます。焼き方の詳細は「ホルモンの焼き方の解説」をご覧ください。
焼肉の部位一覧と正体の早見表
ここまでの内容を1枚の表にまとめました。焼肉店のメニューを見るときの手引きとしてお使いください。ただし、店によって部位の呼び名や切り出し方が異なることがあります。あくまで一般的な目安としてご覧ください。

| メニュー名 | どこの肉か(正体) | 味・食感の特徴 | 焼き方と味つけの目安 |
|---|---|---|---|
| カルビ | バラ(腹側) | 脂の甘み・濃厚 | 強火〜中火・タレ |
| ロース | 背中の筋肉の総称 | うま味と脂のバランス | 中火・タレか塩 |
| ハラミ | 横隔膜(副生物) | 赤身らしさ+柔らかさ | 火の通りが早い・塩かタレ |
| 牛タン | 舌(副生物) | 濃厚・歯ごたえ | 高温でさっと・塩+レモン |
| ミスジ | 肩甲骨の内側 | とろける霜降り | 焼きすぎ注意・塩わさび |
| ザブトン | 肩ロース周辺 | 濃厚な霜降り | 塩かタレ |
| イチボ | ももの一部「もも肉のロース」 | 甘みのある脂 | 塩 |
| ヒレ | 背中の内側 | 最も脂肪が少なく柔らかい | 強火でさっと・塩 |
| ランプ・シンシン | ももの柔らかい部位 | 柔らかい赤身 | 塩 |
| シマチョウ | 大腸 | 脂の甘みとコリコリ食感 | 低温でじっくり・塩かタレ |
| ミノ | 第一胃 | コリコリした食感 | 低温でじっくり・塩 |
| テッチャン(小腸) | 地域でマルチョウ等と呼ぶ | 脂の旨み | 低温でじっくり |
| ハツ | 心臓 | さっぱりした赤身 | 中火・塩 |
| レバー | 肝臓 | 濃厚なうま味 | 必ず中心部まで加熱(生食禁止) |
焼肉店では、牛以外にも豚や鶏をサイドメニューとして扱うお店が多くあります。こちらも部位名と特徴をまとめました。
| 種類 | メニュー名 | 正体と特徴 |
|---|---|---|
| 豚 | 豚カルビ・豚トロ・豚タン | 豚カルビはバラ肉、豚トロはネック(首回り)で脂がのっています |
| 鶏 | 鶏もも・せせり・砂肝 | せせりは首回りの肉でコリコリ食感、砂肝は噛みごたえがあります |
豚や鶏の部位名も、お店によって呼び方が異なる場合があります。メニューに迷ったら店員さんに聞いてみるとよいでしょう。
最近の焼肉店では、単品のほかに「おまかせ盛り合わせ」や「部位の食べ比べセット」を用意するお店も増えています。初めてのお店では、盛り合わせを1品頼むと各部位の特徴をつかみやすくなります。
焼肉の焼き方とタレ・塩の使い分け
部位によって「焼く温度帯」と「味つけの相性」が変わります。ここでは焼肉の網の上での話に絞って整理します。

網の温度帯で変わる焼き方
薄切り(牛タンやロースの薄切り)は、高温の網でさっと両面を焼くのが基本です。焼きすぎると肉が硬くなってしまうため、表面の色が変わったらすぐに取り上げるのがおいしく食べるコツです。
厚みのある部位(カルビやロースの厚切り)は中火が適しています。脂を落としながら焼き、返す回数は少なめにすると肉汁が逃げません。何度も返すとせっかくのうま味が落ちてしまうため、じっくりと構えて焼きましょう。
自宅で焼肉をするときは、網にアルミホイルを敷くと脂の垂れ落ちによる炎を抑えられます。家庭用の焼肉コンロは火力の調節がききにくいことが多いので、焦げる前に取り上げる意識が大切です。
ホルモンや厚切りのタンは、網の温度を落として中までじっくり火を通します。ホルモンの脂が網に落ちて炎が上がったら、いったん肉を網の端に避けて炎が落ち着くのを待ちましょう。焦げ付きや焼きすぎを防げます。
タレと塩の使い分け
タン・赤身・希少部位です。牛タンは塩+レモン、ミスジやイチボなどの希少部位は塩+わさびで、素材の味をダイレクトに楽しめます。
カルビ・ロース・ホルモンです。甘辛いタレと脂の甘みが重なり、ごはんが進む濃厚な味わいになります。
注意したいのは、タレが焦げると苦味が出てしまうことです。味つけ済みのタレ肉を焼くときは、火加減をやや弱めにして様子を見ながら焼きましょう。
焼肉の食べる順番とその理由
おいしく食べるコツは「味の薄いものから濃いものへ」です。最初に脂の濃いものを食べてしまうと、後からさっぱりした肉が物足りなく感じられます。順番を工夫するだけで、同じ肉でも最後まで飽きずに楽しめます。
基本の食べる順番と流れ
途中でキムチやナムルを挟むと口直しになり、次の部位の味を引き立ててくれます。焼肉屋さんのサイドメニューは、実は「味のリセット役」として重要な存在です。
好みや人数で変わる食べ方
脂の甘みを最初に楽しみたい人はカルビから始めると満足感が高まります。赤身好きの人はロースやハラミから始めるのがおすすめです。人気調査では「最初に食べる部位はタン」が最多という結果もあり、さっぱりしたタンで口ならしをする人が多いことがわかります。
子ども連れの場合は、薄切りのロースから始めて焼きすぎずに取り分けると食べやすいです。大人数のときは「人数分まとめて1枚焼く」より、1枚ずつ焼いて回す方が焦げずに済みます。網の上に肉を置きっぱなしにしないことが、おいしさを保つポイントです。
焼肉の組み合わせと注文量の目安
ランキングと部位の特徴を踏まえた「最強の組み合わせ」を紹介します。好みに合わせて3パターンから選んでください。
好み別の組み合わせ3パターン
| パターン | 向いている人 | 2人前の注文例 |
|---|---|---|
| さっぱり赤身派 | あっさり・赤身が好き | タン塩1皿+ロース1皿+ハラミ1皿+ランプまたはシンシン1皿 |
| 定番バランス派 | 初めて・いろいろ楽しみたい | タン塩1皿+カルビ1皿+ロース1皿+ハラミ1皿+シマチョウまたはミノ1皿 |
| こってり贅沢派 | 脂の甘み・特別な日 | タン塩1皿+上カルビ1皿+ミスジまたはザブトン1皿+ヒレ1皿 |
注文例は2人前の目安です。3人以上になるときは、人気の部位から1皿ずつ足し、ミノや厚切りのホルモンなど火の通りに時間がかかるものは最初に網へ乗せておくと、待ち時間なく焼き進められます。
このパターンはあくまで一例です。お店のメニューや人数に合わせて自由に組み替えてください。「定番バランス派」は初めて焼肉に行くときの無難な選択肢として人気があります。
一人分の量と注文のコツ
焼肉の一皿の目安は、通常の部位で80〜100g、タン・ホルモンは50〜80gです。一人一食の合計は200〜300gが目安です。これは複数の店舗サイトで共通するおおよその数字です。
ただし、一皿のグラム数には全国共通の基準がありません。お店によって一皿の量は異なるため、不安なときは店員さんに確認するのが確実です。「一皿どのくらいの量ですか?」と聞くのは恥ずかしいことではありません。
注文のコツをまとめます。
- 最初は定番2〜3皿で足りなさを見る
- 追加注文はこまめにする(焼きすぎ防止になる)
- 食べ放題でない店は「最初は少なめ+追加」が無駄がない
最初から多く頼みすぎると、焼く前に肉が常温にさらされて鮮度が落ちます。こまめな追加注文は、おいしさを保つ意味でも理にかなっています。
焼肉で気をつけたい安全と衛生
焼肉は「しっかり加熱」が大前提です。最後に、安全に楽しむための2つのポイントを紹介します。
牛レバーの生食禁止
牛レバーは平成24年(2012年)7月1日から、生食用の販売・提供が全面禁止されています(厚生労働省)。焼肉店で提供されるレバーはすべて加熱用です。生焼けのまま口にすると食中毒のリスクがあるため、必ず中心部まで十分に火を通してください。
レバーに限らず、牛・豚・鶏の肉と内臓は中心部までしっかり加熱してから食べることが大切です。特に内臓系は見た目で火の通りがわかりにくいため、切り口を確認する習慣をつけましょう。
中心部の加熱とトング・箸の分離
加熱の目安は「中心部が75℃で1分以上」です(厚生労働省)。厚切り肉やホルモンは、切り口を確認して中まで火が通ってから食べましょう。
- 生肉に触れたトングや箸をそのまま口に運ばない(焼き上がり用の箸を別に用意する)
- 焼けた肉は清潔なお皿に取り分ける
- 焼く前の肉と焼けた肉を同じ皿に重ねない
焼肉店では「焼く用のトング」と「食べる用の箸」が最初から分かれていることが多いですが、自宅で焼肉をするときは自分で用意する必要があります。思っている以上に重要なポイントです。
このルールは焼肉店だけでなく、自宅でのバーベキューにも同じように当てはまります。特に夏場は肉を冷たい状態で保ち、食べるぶんだけを出すのも食中毒予防の基本です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 焼肉で一番人気の部位はどれですか?
A. 2026年8月の調査(全国500人)ではカルビ32.8%が最多でした。ただし20代限定や「最初に食べる部位」ではタンが1位になる調査もあり、人気1位は調査の聞き方で変わります。どの調査でもカルビ・ハラミ・タン・ロースの上位4つは不動です。
Q2. 焼肉初心者におすすめの部位は?
A. タン塩・カルビ・ロース・ハラミの定番4つがおすすめです。最初は「タン塩1皿+カルビ1皿+ロース1皿+ハラミ1皿」のバランス注文が失敗しにくい組み合わせです。
Q3. カルビとロースはどこが違いますか?
A. カルビはバラ肉(腹側)で脂が濃厚。ロースは背中の筋肉の総称で、うま味と脂のバランス型です。「脂の甘み」ならカルビ、「赤身のうま味」ならロースが向いています。
Q4. ハラミはホルモンですか?
A. 分類上はホルモン(内臓)です。ハラミは横隔膜で、農林水産省も「赤身肉に見えるが、内臓である」と解説しています。赤身らしい味わいと柔らかさを両立した人気部位です。
Q5. 焼肉は一人前どのくらい頼めばいいですか?
A. 一人一食200〜300gが目安です(一皿は80〜100g、タン・ホルモンは50〜80g)。ただし店によって一皿の量は異なるため、店員さんに確認するのが確実です。
Q6. 焼肉の日はいつですか?
A. 8月29日です。「やき(8)に(2)く(9)」の語呂合わせで、全国焼肉協会が1993年に制定しました。
まとめ
この記事の要点を3ステップにまとめます。
- 人気ランキングは「調査の聞き方で1位が変わる」ことを知り、目安として使う
- 部位の正体(カルビ=バラ・ロース=背中・ハラミ=横隔膜)を頭に入れて、自分の好みの軸(脂の甘みか赤身か)を決める
- 組み合わせと量(一人200〜300g)を目安に、焼き方と順番を楽しみながら注文する
焼肉のおいしさは、自分に合う部位を見つけたときに何倍にもなります。この記事のランキングと早見表を、次回の焼肉のお供にしてください。
「はじめの肉屋」では、ほかにも肉選びに役立つ記事を公開しています。おうちでの肉料理にもぜひお役立てください。
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